2011年5月22日日曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その75

        ◆ 地震と原発事故情報 その75 ◆

        6つの情報をお知らせします(5月20日)

  1.『原発の2つのウソ「クリーン・安い」は破産した
       それなのに、なぜ、まだ原発推進なのか?』(柳田真)
  2.『原発反対自治体議員・市民の出番のとき
       高い電気料をやめる、住民を放射能から守る』
  3.『「源八おじさんとタマ」英語版完成!』
  4.『国会ピースサイクル どこからでも参加できます』
  5.『5/29講演・討論会「世界の原発廃棄に向けて」』
  6.『5/30鎌仲ひとみ監督講演会「原発は乗り越えられる」
        開催のお知らせ』


 



★1.「原発の2つのウソ「クリーン・安い」は破産した
     それなのに、なぜ、まだ原発推進なのか?」
                          柳田 真
  ・原発推進は「多くのウソ(虚構)」をテレビ・新聞で何千万回も繰り返し
流して、国民をマインド・コントロールし、刷り込みをはかることでかろうじて
なりたってきた。が、今回の東電福島第一原発事故は、そのウソを完全なまでに、
事実によってうち砕いた。特に「原発はクリーンで安価」という2大キャッチフ
レーズ(ウソ)が、こなごなになった。原発はクリーンどころか、放射能(死の
灰,死の水)を出し続け、食品・水・空気・大地を半永久的に汚染し続けること
がわかった。原発は、発電時にはCO2を出さない、というインチキ宣伝もけし
飛んだ。原発事故の処理費用は天文学的数字になり、「安い」のウソも明白にな
った。
  ・このたび大竹財団から発行された(たんぽぽ舎も協力した)小冊子『ホン
トに環境にやさしい電気とは?』(B5版・13頁、無料)は、「それでも原発を
推進するのはなぜ?」として、12頁目で簡潔な一文を掲載しているので、参考ま
でに紹介します。

「…日本の原子力発電は儲かる仕組みになっている
  日本の電力は地域独占で、9電力(+沖縄)が市場を独占しているので電力
会社とその周辺は儲かる仕組みができている。日本の電気料金は世界の中でも高
い。原発の建設費用(100万kw級)4000億円+揚水発電施設建設の巨額な費用
をそのまま電気料金に反映できる制度だから。
  いつでも核兵器開発ができるよう用意していたい人々がいる
  第2次世界大戦後の米ソ冷戦体制の中で日米安保に組み込まれた、核を持ち
たい人々・グループが日本の政官財で強い力を持っていた。彼らは「日本はいつ
でも核兵器がもてる体制・準備をしておく、今は持たないけれど…」と。
  だから1953年12月の米国のアイゼンハワーの提案(原子力平和利用のた
めの国際管理機関設置)の後、すぐに日本初の原子力予算が決まった。」


★2.「原発反対自治体議員・市民の出番のとき
     高い電気料をやめる、住民を放射能から守る」など

 ・5月22日(日)に反原発自治体議員・市民連盟が遂に結成される。1月の準
備会以降のさまざまな共同の努力が実る。反原発で自治体議員・市民の連盟がで
きる意義は歴史的にみて非常に大きい。自治体史に、そして原発反対の歴史に残
る画期的なことと思う。
 ・1月の準備会結成時には、反原発での自治体の活動の在り方は、まだ十分明
らかではなかった。方針も明確ではなかった。しかし、1月の準備会の討論で、
2つの提案・実践がそれを十分おぎなった。
 1つは、東京・立川市議、大沢豊さんの、「電力料金の額争入札による1700万
円の税金節約」という実践例、2つは福士敬子都議の核燃料輸送が東京都内の道
路を通る危険性についての事前調査―都知事質問―議会報告分(20万部)での大
衆宣伝という実践。これらの報告を聞いて、参加した議員と市民は自治体での反
原発の活動の重要性と実践例について学んだ。
 ・そして3.11フクシマ大惨事と4月統一自治体を経て、自治体での反原発活
動の議員と市民の役割と位置は、一層明確になり、かつ大きなものになった。
 1月集会の高い原発電気料(東電)との闘い=競争入札の実現に加えて、東電
福島事故による放射能禍から住民を守る活動の重大性・大衆性が明らかになった。
各市町村の反原発議員は市民とともに、放射能測定器を持って、測定し、住民を
守ろう。市や町に食品や水の放射能測定器(500~600万円)を買ってもらって、
住民の生命と衣・食・住を守る運動の先頭に立とう。そしてもう原発やめようの
運動を進めよう!
  ・その先には、原発反対国会議員連盟の結成の展望がある。河野太郎議員
(自民党)は、原発批判の国会議員の会の結成についても語っている。チャンス
だ! 自治体議員・市民連盟の結成という大成果をもって、国会議員の反原発議
員・市民連盟の結成を展望しよう!

 5月22日(日)午後1時~東京全水道会館での結成総会に参加しよう!
                          (反原発自治体議員・市民事務局 柳田)


★3.「源八おじさんとタマ」英語版完成!

 『源八おじさんとタマ』シリーズは、日本国内だけでなく、アジアはもちろん、
アメリカ、ヨーロッパ、南米、アフリカ、中東…など、全世界で再生されてきま
した。
しかし、せっかくアクセスしくれても、日本語では理解できないので、途中で見
るのをやめてしまった人も多いことでしょう。
それではもったいないので、英語版を制作し、公開しました。
海外のお友達に、どんどん紹介してください。
日本の愚かな原子力政策を海外に広めて、外圧をかけてもらいましょう。

Uncle Genpachi and Tama 001
http://www.youtube.com/watch?v=jFeVquF84X4&feature=related

Uncle Genpachi and Tama 002
http://www.youtube.com/watch?v=IsYFFu2YIb4&feature=related

Uncle Genpachi and Tama 003
http://www.youtube.com/watch?v=B9-s17Hn70Y

Uncle Genpachi and Tama 004
http://www.youtube.com/watch?v=LnqurSMYuiU

Uncle Genpachi and Tama 005
http://www.youtube.com/watch?v=_8EEwSvm4I4


★4.国会ピースサイクル どこからでも参加できます

   日 時:2011年5月27日(金)雨天決行 午前8時45分
   場 所:JR市ヶ谷駅改札集合
   要請先:防衛省、東京都教育委員会、東京電力本社、外務省、内閣府
   当日連絡先:080-5386-9921
    (ピースサイクル2011 全国ネットワーク
     連絡先:東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5F
          たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035)


★5.5/29講演・討論会「世界の原発廃棄に向けて」

  日 時:2011年5月29日(日)PM1時~5時
  場 所:明治大学リバティータワー6階 1063教室
  講 演:宮台真司(社会学者)
           「震災後の社会―市場と国家への依存から共同体自治へ―」
      河宮信郎(日本エントロピー学会)
      「福島原発崩壊の歴史的背景―日本の原子力政策―」
      原田裕史(たんぽぽ舎)
      「福島原発の現状と反原発運動の全国的展開」
      市田良彦(神戸大学)
      「脱原発の国際共同行動をめざして」
  資料代:500円
  共 催:たんぽぽ舎、9条改憲阻止の会、ルネサンス研究所


★6.5/30鎌仲ひとみ監督講演会「原発は乗り越えられる」開催のお知らせ

 原発との付き合い方を見直さざるを得ない今、連合通信社ではこれまで核に関
する様々な作品を送り出してきた映画監督・鎌仲ひとみさんをお迎えし、これか
らの日本の生活のあり方についてご講演頂くこととなりました。
   ふるってご参加下さい。

 日  時:5月30日(月)午後6時30分~8時30分
 会  場:港区立商工会館内研修室(港区海岸1-7-8/JR浜松駅から徒歩7分)
         地図参照:http://www.minato-shoukou.jp/access.html
 参加費:1000円
 問い合わせ先:連合通信社(東京都港区芝1-4-9平和会館6F)
     Tel/Fax/Eメール03-3454-1105/03-3454-6559/ info@rengo-news.com
 *準備の都合上、できるだけ事前に参加希望をご連絡ください。

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