2011年5月24日火曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その77

      ◆ 地震と原発事故情報 その77 ◆

          5つの情報をお知らせします(5月23日)

  1.『5/22反原発自治体議員・市民連盟が盛況に結成』(報告)
  2.『5/23文部科学省 包囲・要請行動』(報告)
  3.『5/27緊急講演・学習会「福島原発事故で何が起きているのか」』
  4.『槌田敦著「原子力に未来はなかった」の紹介』
  5.『お詫びと訂正』



★1.5/22「反原発自治体議員・市民連盟」が盛況に結成(総会報告)

 上記の総会を5月22日に開催しました。会場の全水道会館ホール(水道橋)は、
立見席が出る二百数十名の参加です。尚、会の名称に「市民」を加えることにな
りました。
第一部は、結成総会です。福士敬子都議が準備会を代表して挨拶の後、服部良一
衆議院議員(代理)の挨拶を受けて、審議に入りました。規約、行動計画、会計、
役員のそれぞれが提案されましたが、行動計画については論議があり、「議会の
権能を最大限発揮して反原発の論議を巻き起こそう」の一項目を加えて、強化す
ることになりました。
第二部の冒頭に好評の「源八おじさん」の上映がありました。
記念講演は、菅井益郎さん(國學院大学教授)「飯舘村を調査して」です。政府に
よる情報の操作と情報隠しが、白日の下にさらされています。
第三部は各地からの報告です。立川(東京電力以外の電力供給の具体例)、福島
(第一原発の被害の現状)、静岡(浜岡原発廃炉への取り組み)、茨城(東海第二原
発の地震・津波被害)、東電前アクション(デモ不当逮捕への支援)、船橋(映画・
学習活動の活用)の報告がありました。

[役員選出]

《共同代表》
   相沢一正(東海村議)。佐野けい子(静岡市議)。福士敬子(東京都議)。
   布施哲也(前清瀬市議)。
《会計監査》
   新城せつ子(杉並区議)。吉野信次(元松戸市議)。
《運営委員》
   市来とも子(杉並区議)。長南博邦(野田市議)。嶋崎栄治(三鷹市議)。
   鈴木敏和(前富士市議)。武笠紀子(元松戸市議)。山城保男(横須賀市議)。
《事務局長》
   柳田 真(市民)。

 最後に「反原発議員・市民連盟結成宣言」を採択し、閉会しました。また、東
電前アクションから、不当逮捕の救援カンパの訴えがあり、4万円超のカンパが
集まりました。
 「活動を強化するため、運営委員と事務局を担う方を求めています。
  お知らせください」


★2.5/23【文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】報告
 ~子ども20ミリシーベルトを撤回せよ! 福島の子どもたちを守れ!~
        雲隠れの文科省大臣、副大臣、政務三役に怒号!

 13時、文部科学省前を目指して、バス2台を連ねて集合した福島現地の人々、
首都圏から集まった千人を超える人々は、文科省を「ヒューマンチェーン」で包
囲した。
 続く文科省入り口前の要請行動では、現地の代表及び社民党・福島瑞穂参議院
議員、民主党・森裕子衆議議員、民主党・川内博史衆議院議員が文部科学省の科
学技術・学術政策局次長、渡辺格(いたる)氏を囲むこと1時間余り。
 「政務三役に伝える」という言質をとったのは下記の3点。
イ.20mSvまでは安全だとする基準の撤回をめざす
ロ.年間1mSv以下を目指すことを文科省通知として出す。
ハ.現地の放射線量について、国は何も低減措置をとっていない。あらゆる低減
措置をとるとともに、現在自治体が先行して行っている除染を含むあらゆる低減
措置について、国の予算で行う。

 渡辺次長はついに、その期限に言及することもなかったため、雨に濡れながら
撤回を迫り続けた多くの国民から怒号が鳴りやむことがなかった。
 ようやく院内集会に移動したが時間が押しており、上記確認事項と、現地福島
から参加した方からの報告にとどまった。現地からの声はどれも心打つものであ
ったが、その中から1つをご紹介させていただく。
 (幼い子供3人のお母さんからの手紙の代読):「原発を建てる時は巨額を投
じるのに、事故後の救済になぜ国は予算がないというのか。国に殺されたと言わ
れる前に、基準を撤回してほしい。幼い子を3人抱えて毎日泣いている。逃げた
くても疎開を理解しない祖父母とは毎日けんかばかり。放射能によって、人間関
係すべてが壊れる前に、国は責任をとって」と。他にもせっぱつまった多くの事
例が報告されました。
 文科省から、基準撤回を含む回答を引き出すまで、戦い続けましょう。(は)


★3.緊急講演・学習会「福島原発事故で何が起きているのか」のお知らせ

 講師:山崎久隆氏(たんぽぽ舎)
 日時:5月27日(金)18:30~
 場所:パルテノン多摩4F(多摩センター駅下車)


★4.「槌田敦著「原子力に未来はなかった」(亜紀書房)の紹介」

   スリーマイル島16時間、チェルノブイリ6日間、
   いまだ「福島」を止められない――日本の原発、
   ほんとうにこのままで、いいですか?

 安全性、高コスト、廃棄物の処理……すべてが未解決のまま、2011年3月11日、
私たちは福島を迎えた。70年代から科学者として反原発を唱えてきた著者が、い
ま福島第一原発の事故について語る。反原発の思想的支柱・名著『石油と原子力
に未来はあるか』のリニューアル版
 私たちは日本が汚染国家になったことを認めるしかない。日本人はこれから国
際社会のなかで簡単には受け入れてもらえないかもしれない。しかしジタバタし
てもはじまらない。その中で一番いい方法を見つけるしかない。高レべルの放射
線の中で生活する術を考えねばならない。
  たんぽぽ舎で扱っています。(頒価1500円、198頁)


★5.お詫びと訂正

  発行元から緊急連絡がありました。
  小冊子「ホントに環境にやさしい電気とは?」(A5版、13頁)に、
  4つの誤植があります。
  お詫びして訂正致します。

 イ.6頁の下から9行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
 ロ.8頁の上から6行目、水蒸気(誤り)→水素(正)
 ハ.8頁の下から9行目、レベル4(誤り)→レベル5(正)
 ニ.12頁、上から11行目の約65%(誤り)→5~10%(正)
   (35%と一部でお伝えしたのは不正確です。
    5~10%が正解です。お詫びして訂正します)

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