2011年7月8日金曜日

たんぽぽ舎より 地震と原発事故情報その113

       ◆ 地震と原発事故情報 その113 ◆

           4つの情報をお知らせします(7月7日)

 ★1.九州電力が玄海やらせメール指示
     一般県民を装い「再開支持」、卑劣なやり方に非難集中
 ★2.「安全おざなりの原発再稼働」を批判
     経産副大臣をことわる=民主党・馬淵前首相補佐官が語る
 ★3.七夕の日に、お母さんたち(乳母車の赤ちゃん)がユカタを着て、
     東電本社前で手渡した-東電社長への要望文
 ★4.7/9槌田敦さんと山崎久隆さんの対談にご参加を





★1.九州電力が玄海やらせメール指示
   一般県民を装い「再開支持」、卑劣なやり方に非難集中

・九州電力は6日、玄海原発(佐賀県玄海町)2,3号機の再稼働に理解を求め
て政府が主催し、6月26日にネットなどで中継した県民向け「説明番組」宛てに
一般市民を装って運転再開を支持する意見メールを寄せるよう、九電社員が子会
社社員らに指示していたことを明らかにした。公平性が担保されるべき説明会で、
当事者である九電が偏った意見形成を意図していたことに批判が起こるのは必至だ。
・真部利応(まなべとしお)社長は6日、福岡市の本店で記者会見し「投稿をお
願いしたのは間違いない。国の説明会の信頼を損ね申し訳ない」と謝罪。
・九電によるメール要請をめぐっては、菅直人首相が6日午後の衆院予算委員会
で「やらせ的なことがあったとすれば大変怪しからんことだ」と批判。海江田万
里経産相は「しかるべき判断、処置をする」と述べ、事実関係の調査などに乗り
出す意向を示していた。
 今月4日の鹿児島県議会特別委員会でも「やらせメール」の存在について質疑
 があり、九電側は全面否定していた。
・番組前から疑惑話題に―ネット書き込み
 玄海原発再稼働に向けた説明番組をめぐる九州電力の「やらせ」については、
 番組が中継された6月26日以前からインターネット上などで疑惑がうわさされ
 ていた。
「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメ
ールを送るよう業務命令が出されている」。6月25日、ネット上にこんな情報が
書き込まれた。
 参加の仕方などが詳しく記されていたため、報道各社が九電側に事実関係を問
 い合わせたが、広報が否定。       (7月7日東京新聞より抜粋)


★2.「安全おざなりの原発再稼働」を批判
   経産副大臣をことわる=民主党・馬淵前首相補佐官が語る

東京電力福島第一原発事故の収束に向けた中長期対策の責任者を務め、6月末
に首相補佐官を退任した馬淵澄夫衆院議員が5日、東京新聞のインタビューに答
えた。
 国民が原発に不安をもっている中、停止している原発の再稼働を急ぐ政府に対
 し「経済産業省の安全規制の考え方は変わっていない」と批判した。
・―突然の補佐官退任。やり残したことは。
「最終的な(放射性物質の)封じ込めには、原子炉建屋を全部覆わないといけな
い。議論は始まっていたが、具体的なアイディアは固まっていない。最終形を早
く出したかった」
・―経産副大臣のポストを提示されたが、断った。
「今回の九州電力玄海原発(の再稼働要請)も含め、国民は政府や電力会社の安
全宣言に疑念を持っている。原子力安全規制に対する経産省の考え方は今までと
何一つ変わっておらず、それを追認、容認することは出来ないのでお断りした」
(7月6日東京新聞からの抜粋)


★3.七夕の日に、お母さんたち(乳母車の赤ちゃん)がユカタを着て、
   東電本社前で手渡した-東電社長への要望文

                        2011年7月7日
東京電力代表取締役社長 西沢俊夫様

原発を使わない電気の供給をお願いいたします。
 福島・全国・世界の子どもたちが安全な空気・水・食べ物を手に入れられる、
安心してくらせる日本社会・地球にしてください。
 福島原発事故の収束にむけて日々ご尽力いただき、ありがとうございます。
2011年3月11日に地震、津波、福島第一原発事故が起きて以来、全国のお母さ
んたちは福島のこどもたち、全国・世界のこどもたちのことをとても心配し、胸
を痛めています。
 これ以上、放射性物質に怯える社会を作らないでください。私たちは、未来を
 担う子どもたちのために、安心して暮らせる世界を残していく責務があります。
東京電力には17基、日本全体では54基の原発が、地震列島・活断層上に建てら
れており、大地震が起きれば福島第一原発のような事故は全国どこでも起きる
れがあります。国土が狭い日本は、再び大きな事故が起きれば、放射能汚染によ
り人が住めない国になってしまいます。
 今もたくさんの避難民がおり、福島県の人々は生活の場を奪われています。
私たちのメンバーの中には福島で生まれ育ち、家庭を持ち幸せな生活を営んでい
ましたが、今回の事故を機に、子どもを守るために愛する故郷を離れなければな
らなかった母子もいます。多くの場合は夫や父親と離れ、家族が分断され苦しん
でいます。
 これ以上人々を苦しめないために、今後は原発を使わない、安全な電気の供給
をよろしくお願いいたします。自然エネルギーの開発と天然ガス火力の充実・拡
大を緊急の課題として取り組んでください。
 私たちの「子どもたちを守りたい」という願いをぜひお聞き入れ下さるようお
 願い申し上げます。
            いのちを守るお母さん全国ネットワーク 関東支部
            7.7アクション事務局   塚田幸恵 横関彩子
                                              連絡先 090-2990-0707


★4.7/9対談にご参加下さい
   福島原発震災:検証と行動
   福島第一原発事故4ヶ月、福島第一原発で何があったのか
               われわれは何をすればよいのか

 『福島第一原発事故は、複雑怪奇な事故である。この事故は、4つの原子炉
(3つではない)と4つの使用済み燃料プールの事故であるが、「炉心溶融」を除
く考え得る過酷事故(燃料崩壊、原子炉底抜け、水蒸気爆発、格納容器破裂、核
爆発、核暴走、定常臨界)のすべてが存在する。水素爆発もあったが、それは原
子炉建屋天井で爆発した1号機だけである。これらの諸問題について、みなさん
に議論していただきたい。
 また、事故収束の方法として「液体空気による原子炉建屋の凍結」を提案して
いるので、そのことについても議論していただきたい。』(槌田 敦)

・槌田敦さんと山崎久隆さんの対談
 司会-原田裕史さん

 日 時:7月9日(土)18:00開場、18:30~20:30
 会 場:スペースたんぽぽ
 参加費:1000円

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